【ライコウ横浜店ブログ】
みなさん、こんにちは!
ライコウの澤田です!!
東京都よりBMW X5(G05)のお客様にご来店いただきました。
おクルマは、2020年の40iになります。
今回は、アメリカ(USA)並行車のライト点灯パターン日本仕様化を承りました。
日本在住でアメリカ出身の方が母国アメリカで所有していた愛車を日本国内で使えるようにと日本へ愛車の7シリーズセダン(G12)を持ってこられました。
日本国内の道路交通法上の規制に合わせた内容に仕様変更しないと日本のナンバープレートが取得できません。
アメリカ仕様のX5(G05)では、ウインカー動作時にブレーキライトが点滅する状態になっています。そして、フォグライトがハイビームライト点灯時に消灯する状態になっています。
USA標準仕様のロービーム点灯時にフォグライトを点灯させた状態の画像です。
フォグライトを点灯させている状態からヘッドライトをハイビームへ切り替えますとフォグライトが消灯してしまいます。
以前にアメリカ仕様の7シリーズセダン(G12)でライト点灯パターン日本仕様化を取り組んだ実績がありましたので、フォグライトがハイビームライト点灯時に消灯する仕様はコーディング施工でサクッと解決。
日本仕様化コーディング施工後のロービーム点灯時にフォグライトを点灯させた状態の画像です。
フォグライトを点灯させている状態からヘッドライトをハイビームへ切り替えてもフォグライトが消灯せず点灯し続けてくれます。
お次は、リアウインカーの日本仕様化です。
すでに日本仕様のテールライトへ交換済みの状態ですが、ウインカー動作をさせるとブレーキライトが点滅します。
コンピュータの設定内容を解析して、日本仕様化のコーディングを行ないますと、テールライトのみウインカー動作を行なってくれなくなりました(-_-;)
そこでテールライト関連の配線状況を確認してみます。
すると、アメリカ仕様の車両ではウインカー単独の配線が行なわれていないことが判明しました。
日本仕様化してもリアウインカーの配線が行なわれていない為、テールライトがウインカー動作しないんだって納得。
なので、リアウインカー用の配線作業を行なっていきます。
正規通りの配線を行なうために、リア周りをバラバラにします。
そして、正規通りの配線作業を行なっていきます。
そうしますとようやくリアウインカーが発光してくれるようになりました。
もちろんブレーキライトは、ブレーキ動作時のみの点灯に変わってます。
ブレーキライトとウインカーを同時に発光させてみます。
上部がブレーキでレッド発光。下部がウインカーでオレンジ発光。
それ以外の灯火類も念のため点灯チェック。
アメリカ(USA)仕様は、リアフォグライトが存在しません。
日本仕様化は車種によってコーディング施工のみでなく、配線作業が必要になったりしますので、現車を拝見してからでないと判断がつかない場合がほとんどです。
日本国内の正規ディーラーさんに聞いても全くわからないだろう内容ですし、他にも例が無い作業になりますので、誰にも頼ることができない状態でしたが、診断機を用いた解析と、今まで培った経験での勘を頼りに試行錯誤を繰り返してようやく完成に辿り着けました。
ネットで調べて情報を見つけることができたり、経験者から情報を聞いたりという、問題に対しての答えがわかっていたら問題解決はとても簡単で誰にでもできてしまいます。それでは、知識の習得など成長はのぞめません。
こういった難題を自力で解決していってノウハウが積み上がり、より一歩上へと成長に繋がっていくのだと改めて感じました。
かなり疲弊しましたが、お客様の期待通りに成果を出せて良かったです。