
MINIクラブマン F54 デイライト変色をリペア修理で復活。さらに純正AppleCarPlayをフルスクリーンで有効化、便利コーディングも施工。


車両情報
車種 | ミニ クラブマン(F54) LCI クーパー(COOPER) |
初年度登録 | 2020年 |
都道府県 | 神奈川県 |
運転席側デイライト変色をリペア修理で復活
神奈川県からご来店いただいたMINIクラブマン(F54 クーパー LCI)。
運転席側のデイライトが茶色く暗くなってしまう典型的な症状でのご相談です。



この現象は、F55/F56/F57では2018年3月製造以降、F54では2019年7月製造以降の車両で多く見られ、しかもご来店いただく車両のほとんどが運転席側のみに発生しています。
原因は、デイライトのLEDが長時間発光することで高温となり、内部のアクリルを溶かしてしまうことにあります。
溶けたアクリルはLEDチップの形状で焦げ付き、クリアだった部分が茶色く変色してしまいます。
一般的にはヘッドライトASSY交換が必要とされますが、ライコウではヘッドライトを交換せずにリペア修理で再生を実現しています。


作業は、まず茶色く焦げたアクリルを丁寧に削り落とし、番手を上げながらサンドペーパーで研磨。切削面を滑らかにし、透明度の高いクリアな状態へと仕上げます。
これによりLEDの光が正しく拡散し、デイライト本来の白い輝度を取り戻すことができます。
同時にLEDモジュール(ミニ純正新品)も交換し、発光輝度を復活させます。
ミニ純正部品には2年保証がついています。




リペア後、点灯チェックを行うと運転席側デイライトは明るさ・白さともに復活。
助手席側と比較しても差がないレベルまで再生されました。



注意点とメンテナンスアドバイス
アクリルのダメージが進行している場合、削り量が多くなり、LEDとアクリルの距離が広がって発光輝度が若干落ちる場合があります。
早期発見・早期対応が何よりも重要です。
また、黄ばみの主因は紫外線劣化であり、青空駐車による長時間の直射日光が影響しています。
可能であれば屋内駐車やボディカバーの使用を推奨します。これにより再発リスクを大幅に軽減できます。
➡ ヘッドライト修理実績100台以上
▶ ヘッドライト修理・メンテナンス一覧はこちら
「純正ヘッドライトはほぼ故障する」という主張についてライコウの見解
一部ショップの記事にて「純正のヘッドライトはほぼ故障する」との記述があり、
MINIユーザーの皆さまが誤認される可能性があるため、誤解防止の目的で引用・検証を行います。
【参考資料(外部リンク)】
※以下の記事は他社様が公開されているブログ記事であり、内容の著作権は各運営者様に帰属します。
該当記事はこちら:
http://glh32.blog.fc2.com/blog-entry-6647.html
この記事では「ほぼ故障する」と表現されていますが、
どの程度の割合を指しているのか、またその根拠となるデータは一切示されていません。
公的データを基に検証
日本自動車輸入組合(JAIA)が公開している「車名別輸入車新規登録台数(暦年)」を確認しました。
出典:https://www.jaia-jp.org/cms/wp-content/uploads/stats_ja/VehicleName_year.pdf
(出典:日本自動車輸入組合 公開統計「車名別輸入車新規登録台数」より抜粋・加工)
MINIの登録台数は以下の通りです。
- 2018年:25,984台
- 2019年:23,813台
- 2020年:20,196台
- 2021年:18,211台
- 2022年:19,208台
- 2023年:17,796台
- 2024年:17,165台
Googleで「ほぼ 何パーセント」と検索すると、一般的には80〜95%程度を指すことが多いとされています。
仮に最低値の80%で計算しても、2018年登録分だけで約20,787台が故障したことになります。
この台数が実際に純正ヘッドライト不具合を起こしていたなら、メーカーは確実に大規模な対処・改善を行っているはずです。
しかし現実にはそのような事例は存在しません。
街中でMINIを見かけることも多いと思いますが、デイライトが暗い車両をどれだけ見たことがあるでしょうか?
冷静に見渡してみると、この「ほぼ故障」という主張がいかに誇張した表現で現実的でないかがわかるはずです。
※本検証は一般公開されている統計データを用いたものであり、特定企業や個人を批判する意図はありません。
感覚ではなくデータで語るべき
仮に本当に「ほぼ故障」しているなら、メーカーやディーラーは対応せざるを得ません。
そのような動きがないということは、主張が主観的な表現に基づく可能性があることを示しています。
ライコウでは、ISTA診断だけでは見つけられない実車特有の不具合も現場確認で特定しています。
そのため、「ほぼ故障」という言葉を感覚的に用いることは誤解を招くおそれがあり、事実と異なる印象を持たれる可能性があります。
正確な情報を届けるために
誇張された表現や感覚的な言葉は、メーカー・ディーラー・専門店を含めた関係者を混乱させ、ユーザーにも不安を与えます。
ライコウはそのような誤認を防ぐため、経験・技術・データに基づいた見解を提示しています。
数日後のブログでも、新たな内容で見解を書いていますので、そちらもぜひご覧いただければと思います。
※本記事は他社様の主張を否定する目的ではなく、
MINIユーザーの皆さまが誤った情報に惑わされないよう、
公開データと実際の施工実績に基づきライコウの見解を解説したものです。
フルスクリーン表示で純正Apple CarPlayを有効化
続いては純正Apple CarPlayの有効化です。
2020年式F54クラブマンはHMIバージョンの条件を満たしていたため、フルスクリーン表示での有効化が可能でした。



ライコウでは認証コード方式を用い、BMW/MINI正規のWi-Fiアンテナ(新品)を装着してワイヤレス通信を安定化。
コーディングによりフルスクリーン化を実現しています。



大画面で地図アプリや音楽アプリを操作でき、ワイヤレス接続でもラグが少ないのが特徴です。
また、再プログラミング時にCarPlay設定が消えてしまった場合でも、初回の再施工は無償対応しています。
➡ Apple CarPlay有効化 実績400台以上
▶ Apple CarPlay後付け・有効化事例一覧
コーディング施工で使いやすさをプラス
最後にコーディングを3項目施工しました。
- ドアロック時のドアミラー格納時間変更
- エンジン停止時にアイドリングストップ状態の前回記憶
- 自動時刻設定メニュー項目追加



専用のBMW/MINIコーディングツールを用い、ISTAによる診断・エラーチェックを行いながら安全に実施。
ディーラー診断機では実現できない機能も、ライコウ独自の知識と経験でカスタマイズ可能です。
まとめ
MINIクラブマン(F54)のデイライト変色も、ライコウのリペア技術によってヘッドライト交換不要で再生可能です。
さらに純正Apple CarPlayのフルスクリーン有効化や便利なコーディング施工により、機能性・快適性を同時にアップデートできます。
誤情報に惑わされず、技術・実績・データに基づいた正確な情報をもとに
安心してMINIライフを楽しんでいただければ幸いです。