
2019年式MINI F55のリングライト点灯不良をLEDモジュール交換とアクリル焼損リペアで修復。併せてDCT車特有の【トランスミッションオイル点検必要】警告も診断機でリセット。コストを抑えた修理をご紹介。

車両情報
車種 | ミニ ハッチバック(F55) LCI ワン(ONE) |
初年度登録 | 2019年 |
都道府県 | 兵庫県 |
運転席側ヘッドライトのリングライト修理
ヘッドライトリングライトの不具合状況
📸 リングライト不具合発生時の点灯状態


ご来店時、運転席側のリングライトが「暗く茶色く発光している」とのことで、実際に現車を確認すると、LED発光の光量が著しく低下し、発光色も白ではなく茶色に変色していました。
これは LEDモジュールの劣化 に加え、ヘッドライト内部アクリルがLEDの発熱で焼損してしまっていることが原因です。
修理内容と復旧状況
まずはミニ純正のLEDモジュールを新品へ交換。その後、アクリル部分の焼損リペア作業を実施しました。
📸 新品のミニ純正LEDモジュールへ交換&アクリル部分の焼損リペア作業





LEDモジュールだけの交換であれば多くの業者が対応可能ですが、焼損して変色したアクリルの修復は、症状の原因を熟知していないと難しい作業です。
📸 リペア後のデイライト点灯


最終的に、リングライトの発光は復活。完全なホワイト発光とまではいきませんが、実用上は問題のない範囲まで修復できました。
✅ ディーラーではヘッドライトAssy交換となるケースですが、ライコウではリペア修理でコストを抑えて対応可能です。
DCT警告のリセット作業
【トランスミッションオイル点検必要】の警告リセット
📸 DCT警告表示のディスプレイ




同時に、メーター内に表示されていた【ドライブトレーン、早急に点検】や【トランスミッションオイル点検必要】の警告も診断機でリセット。
この車両は 2018年3月製造以降のLCIモデルで搭載されているDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)です。
DCT特有の“6年タイマー”とは?
このDCTでは、走行距離やオイル劣化状況に関係なく、製造から6年経過すると警告が表示される仕様になっています。
これはいわゆる“6年タイマー”と呼ばれるもので、コンピューターが自動的に警告を発します。
リセット作業の注意点
リセット作業自体は30分以内で完了しますが、トランスミッションオイルの温度が40~58℃の範囲内でなければ処理できないため、今回は2時間ほど冷却時間を確保してから作業を行いました。
📸 リセット作業中の診断機



今回の作業まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
車両 | MINI F55 ONE(2019年式/LCI) |
作業内容① | 運転席側リングライト修理(LEDモジュール交換+アクリルリペア) |
作業内容② | DCTトランスミッション警告リセット |
使用部品 | ミニ純正LEDモジュール |
修理所要時間 | 約2~2.5時間(冷却時間含む) |
リペアか交換か?迷ったらまずはご相談を
MINIのヘッドライト不具合はディーラーではアッセンブリー交換が基本ですが、ライコウでは必要なパーツ交換と内部リペアにより、できる限り元のパーツを活かした修理を行なっています。
DCTの6年タイマー警告も、故障ではなく仕様に基づくものなので慌てずご相談ください。