MINI F55 クーパー｜リングライトの色が左右で違う？原因と修理内容を徹底解説

MINI F55 クーパー LCIにてヘッドライトの発光色違いを修理

今回は、2018年式のMINI ハッチバック（F55）クーパー LCIモデルにて、左右のリングライト発光色の違いをご相談いただき、LEDモジュールの交換およびコーディング作業を行ないました。

📷【発光色が異なる左右のヘッドライト】

発光色の違いは「モジュールの劣化」ではない？

神奈川県よりご来店いただいたお客様は、中古車でご購入されたMINI F55において、左右のヘッドライトでリングライトの発光色が違うという違和感をお持ちでした。

現車を拝見すると、確かに助手席側が純白の発光に対し、運転席側はわずかに黄ばみを帯びた光色になっていました。

📷【運転席側はわずかに黄ばみを帯びた光色】

原因はLEDモジュールではなくアクリル劣化の可能性

発光輝度に差は見られなかったことから、LEDチップの焼損やアクリルの溶解ではなく、ヘッドライト内部のアクリルが経年劣化で黄ばんでしまったことが原因と判断。

LEDモジュールを外して確認すると、基板に若干の焦げ跡は見られたもののLEDチップは健全で、アクリル部分の茶色い溶解も無しという状態でした。

📷【取り外したLEDモジュール】

📷【アクリル部分の茶色い溶解はナシという状態】

純正LEDモジュールを新品に交換

念のため、ミニ純正新品のLEDモジュールへ交換を実施。

📷【新品のミニ純正LEDモジュール】

交換後の点灯チェックでは、やはり運転席側のリングライトは僅かに黄ばみのある発光のままでした。
このことから、やはり光源であるモジュールではなく、レンズ側アクリルの経年変化が主因であると判断されます。

📷【新品LEDモジュール交換後のリングライト発光】

デイライト輝度調整で今後の劣化を予防

黄ばみの再発やさらなる劣化・焼損を防ぐため、デイライトの発光輝度を100%から70%へ変更するコーディングを施工いたしました。

📷【デイライトの発光輝度を100%から70%へ変更】

高輝度のまま長時間点灯させると、チップLEDの発熱によりアクリルが変色・溶解してしまう恐れがあるため、この輝度変更は非常に有効な予防策となります。

ヘッドライト色違い修理時の注意点

今回のように、LEDモジュール交換では根本解決とならないケースもあります。

✅ 発光色の違いが見られる場合の判断基準：

• 発光輝度に差がある → LEDモジュールの劣化の可能性大
• 輝度に差はないが色味が違う → アクリルの黄ばみが主因の可能性

左右のヘッドライトを新品同士で揃えない限り、完全な色一致は困難なケースもあるため、予めご了承いただく必要があります。

推測される左右差の原因

今回のケースでは、助手席側が新しそうな印象があり、おそらく過去に片側だけ交換された、あるいは駐車環境による日焼けの偏りが影響していると考えられます。

📷【運転席側ヘッドライトの劣化状況】

まとめ｜MINI F55 ヘッドライト色違い修理は早期対処がカギ

MINI F55のリングライトの発光色が左右で異なる場合、モジュール交換だけでは改善しないこともあるため、慎重な診断と的確な対策が必要です。

リングライトの焼損予防には輝度調整コーディングが非常に有効ですので、同様の症状でお悩みの方はお気軽にライコウへご相談ください。