MINI F56 バッテリー交換とトランスミッション警告リセット

MINI F56 バッテリー交換とDCTの「トランスミッション点検」警告をリセット施工しました。MINI純正でも採用されているBanner製AGMバッテリーに交換しています。

ミニ ハッチバック(F56) LCI クーパーS(COOPERS)
ミニ ハッチバック(F56) LCI クーパーS(COOPERS)

車両情報

車種ミニ ハッチバック(F56) LCI クーパーS(COOPERS)
初年度登録2019年
都道府県埼玉県

Banner製AGMバッテリーへの交換作業

埼玉県からご来店いただいたMINI F56クーパーS。
メーターパネルに「バッテリー消耗、エンジンを始動」といった警告メッセージが表示されたため、BOSCH製バッテリーテスターで現状を診断しました。
測定の結果、装着されていたバッテリーは大幅に劣化しており、交換が必要な状態でした。

取り外した純正バッテリーも同じBanner製
取り外した純正バッテリーも同じBanner製
装着されていたバッテリーは劣化して交換が必要な状態

今回採用したのはオーストリアの老舗メーカー・Banner(バナー)製Running Bull AGMバッテリーです。
BMWやMINIの純正バッテリーにもBanner製が採用されており、信頼性・安定性ともに非常に高い製品です。
実際に車両から取り外した純正バッテリーも同じBanner製でした。

CTEK製バッテリーチャージャーを使用して新品バッテリーを満充電状態まで仕上げ
MINI F56 バッテリー交換
オーストリアの老舗メーカー・Banner(バナー)製Running Bull AGMバッテリー

交換前に、CTEK製バッテリーチャージャーを使用して新品バッテリーを満充電状態まで仕上げ、最大性能を発揮できる状態にしてから装着します。
装着後はBMW/MINI専用診断機ISTAを使い、車両のバッテリー交換記録をコンピューターに登録。
この手順を省略すると、車両が「劣化バッテリーを使用中」と誤認し、電力制御が制限されたままになってしまうため、性能をフルに発揮できません。

ISTAでの登録までを含めて初めて、正しいBMW/MINI方式のAGMバッテリー交換作業といえます。

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🔗 商品ページ:Banner Running Bull AGM バッテリー(阿部商会公式)

トランスミッション警告リセットと6年タイマーの仕組み

続いて、「ドライブトレーン、早急に点検」や「トランスミッションオイル点検必要」といった警告が表示されていました。
専用診断機ISTAで車両をチェックしたところ、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のオイル交換時期通知による警告であることが判明しました。

「ドライブトレーン、早急に点検」や「トランスミッションオイル点検必要」といった警告
「ドライブトレーン、早急に点検」や「トランスミッションオイル点検必要」といった警告

この警告は故障を意味するものではなく、製造から6年が経過すると自動的に点灯するシステム仕様によるものです。
BMW/MINIではこの機能が俗に「6年タイマー」と呼ばれ、走行距離やオイル状態ではなく、経過年数に基づいて警告が出る仕組みです。

製造から6年が経過すると自動的に点灯するシステム仕様

警告のリセット作業は比較的短時間で行えますが、条件としてトランスミッションオイルの温度が40〜58℃の範囲である必要があります。
そのため、ご来店直後は冷却時間を設け、オイル温度が適正範囲になるまで約2時間お待ちいただくケースもあります。

条件としてトランスミッションオイルの温度が40〜58℃の範囲である必要
警告のリセット作業
警告のリセット作業

ライコウではISTAを用いて適切に診断・リセットを実施し、不要な交換作業を避けながらも、車両コンディションに合わせた保守を行なっています。

コーディング施工と仕上げ

バッテリー交換・警告リセット後には、オーナー様のご希望によりコーディング施工も行いました。
専用ツールを用いて、エンジン始動時のアイドリングストップを自動OFF設定に変更。

エンジン始動時のアイドリングストップを自動OFF設定

さらに、アクティブクルーズコントロール(ACC)のSTOP&GO機能も有効化しています。

アクティブクルーズコントロール(ACC)のSTOP&GO機能も有効化
アクティブクルーズコントロール(ACC)のSTOP&GO機能も有効化
アクティブクルーズコントロール(ACC)のSTOP&GO機能も有効化
アクティブクルーズコントロール(ACC)のSTOP&GO機能も有効化

ライコウでは、BMW/MINI専用ツールを使用して安全な範囲で機能調整を行い、ディーラー入庫時にも支障のない施工を心がけています。
また、ISTAを併用してエラーチェックを実施し、作業後のシステム状態を万全に整えます。

注意点・留意事項

・BMW/MINI専用診断機ISTAを使用し、バッテリー交換登録・エラーチェックを実施しています。
・トランスミッション警告リセットは、油温条件を満たした状態でのみ可能です。
・コーディング内容はプログラム更新によりリセットされる場合があります(初回再施工は無償対応)。
・バッテリー交換時には必ず登録作業を行うことが重要です。未登録のままでは発電制御が最適化されません。

施工まとめ

Banner製AGMバッテリーへの交換、DCT警告リセット、コーディング施工といった複数作業を一日で完了。
ライコウでは、BMW/MINI専用診断環境(ISTA)を完備し、部品交換から電子制御までを一貫して対応しています。
純正採用品を使用した信頼性の高い作業を行ない、県外からのご来店にも対応しております。

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🔗 参考リンク:Banner Running Bull AGM バッテリー(阿部商会公式)