
MINI F57 ステアリングヒーター&ハイビームアシスト&パドルシフト&リアルームライトを後付。日本未設定のステアヒーターやハイビームアシストなどをミニ純正パーツを駆使して純正再現!


車両情報
車種 | ミニ コンバーチブル(F57) LCI クーパーS(COOPERS) |
初年度登録 | 2020年 |
都道府県 | 千葉県 |
ステアリングヒーター機能を日本仕様に存在しない純正仕様で実現
千葉県からご来店いただいたお客様のMINIコンバーチブル(F57) クーパーS。
今回は、ミニ純正メーカーオプション機能を一気に4つ後付装着するという内容です。
まずは「ステアリングヒーター機能」の後付から。
2020年式のF57 LCIモデルにはステアリングヒーター設定が存在しませんが、
2021年3月以降に登場したLCI2モデルでは海外仕様のみメーカーオプションで設定されています。
つまり、日本仕様では“存在しない純正機能”を実装することになります。
この機能を成立させるためには、ヒーター熱線が内蔵されたステアリングそのものへの交換が必須です。
今回はLCI2モデル用ステアリングに交換し、ステアリングヒータースイッチ、
マルチファンクションスイッチ、ロアカバー、ステアリングコラムスイッチセンターなど
すべてミニ純正新品パーツを使用。
さらに、ヒーター対応ステアリングコラムトリムカバーも新調しています。

それらを組み合わせ、ライコウ独自の配線処理と専用コーディング施工を実施。
スイッチを押すとヒーター熱線に通電し、ステアリング全体がじんわりと温まる純正の動作を再現しています。


このステアリングヒーターは冬場だけでなく、梅雨時や夜間ドライブでも効果的。
指先まで温めることで長時間運転時の疲労軽減にもつながります。



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ハイビームアシスト機能を後付装着で自動切替を実現
次に施工したのは、純正ハイビームアシスト機能の後付装着。
新型MINI(U25/F66/F67)では標準化が進んでいますが、F系MINI日本仕様では封印されている機能です。
ハイビームアシストスイッチ付ステアリングコラムスイッチセンターへ交換し、
専用コーディングによって制御ソフトを有効化。
フロントカメラ装備車で、ライトスイッチが【AUTO】位置、ヘッドライト点灯状態で
ウインカーレバー先端スイッチを押すと自動制御がスタンバイします。



走行中、カメラが対向車や街灯の明るさを判断し、
ハイビーム⇔ロービームを自動で切り替えてくれるため、
夜間走行の安全性と利便性が大きく向上します。

さらにライコウでは、ハイビームアシストの動作開始速度をコーディングで調整し、
より実用的な速度域で体感できるよう最適化。
ステアリングヒーター装着時と共通部品を活用できるため、同時施工でコストも抑えられます。
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パドルシフト機能を純正構成で追加しスポーティな操作性を実現
ステアリング交換に伴い、今回はパドルシフトも同時装着しました。
LCI2モデルのステアリングにはパドルシフトが一体化された設定があり、
別途パーツを用意する必要がないためコストパフォーマンスにも優れています。
価格を比較すると、LCIモデルではステアリング84,100円+パドルシフト65,100円=149,200円(税別)。
一方LCI2モデルのステアリング+パドルセットは106,000円(税別)、
さらにステアリングヒーター付なら127,000円(税別)と、
ヒーター追加にも関わらずトータルコストは抑えられます。


コーディングでパドル機能を有効化すると、
右側でシフトアップ、左側でシフトダウンが可能に。
ハンドルから手を離さずスムーズに変速でき、よりスポーティなドライビングフィールが楽しめます。




パドルシフトはメーカーオプションとして設定されているため、動作後のフィーリングも純正そのもの。
エンジンレスポンスとの連動感や変速タイミングも自然で、後付とは思えない完成度に仕上がっています。
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リア用ルームライト後付で後席の快適性も向上
最後に、リア用ルームライトを後付装着しました。
F56/F57系はリアドアがないため、純正では後席に照明がありません。
今回は「お子様が後席でも明るく過ごせるように」とのご要望をいただきました。


F55で採用されている純正LEDルームライトを流用し、
リアカセットトリムパネルに穴開け加工を施して取り付け。
配線を丁寧に引き回し、アンビエントライト連動で点灯するようにコーディングしました。







コンバーチブルはルーフ開閉構造を持つため、配線経路が非常に複雑で可動部への干渉や引っ張りによる断線リスクもあります。
そのため、施工には高い技術力と経験が必要。
ライコウでは配線経路を可視化し、可動部クリアランスを確保した上で施工を行っています。
このようなF57コンバーチブルへの後付事例は非常に稀で、
他店では対応できないケースが多いのが実情です。
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4機能同時施工によるメリットと再施工対応について
ステアリングヒーター・ハイビームアシスト・パドルシフト・リアルームライトの4機能を同時施工することで、共通パーツ(ステアリング、ステアリングコラムスイッチセンター)を効率的に利用でき、パーツ代・工賃ともに最適化が可能です。
なお、プログラミングによって一部機能が無効化される場合があります。
特にハイビームアシストとリアルームライトは再施工が必要となるケースがありますが、
ライコウでは初回再施工を無償対応しています。
ステアリングヒーターやパドルシフトはプログラムの影響を受けず、そのまま継続使用が可能です。
オプションコードで言えば、
・ハイビームアシスト無効化原因:L807A(日本仕様)
・パドルシフト有効化コード:2TC
・ステアリングヒーター有効化コード:248
こうした客観的データをもとに、どのような仕様車でも確実に動作させる施工を実現しています。
注意事項・施工環境について
- コーディングはディーラー機ではなく、ライコウ専用ツールを使用
- エラーチェック・診断はBMW/MINI専用診断機ISTAで実施
- プログラミングにより機能リセットの可能性あり(初回再施工は無償)
- 使用部品はすべてミニ純正新品
- F57コンバーチブル特有の構造を理解したうえで安全施工
今回のようなハイレベルな作業も、ライコウではご来店当日にすべて完了。
診断、配線、コーディング、動作チェックまで一貫対応できるのは、長年培った知識と経験によるものです。