もらい事故で片側だけLEDヘッドライトを新品交換されたコンバーチブル(F57)。
デイライト発光色が左右で異なってしまう症状となりヘッドライトのリペア作業をご依頼いただきました。
ヘッドライト表面のクラックや黄ばみを除去しLEDモジュールをMINI純正新品へ交換いたしました。
それでも発光色は完全には合わず・・・。ヘッドライト内部も紫外線で黄ばんでいるようです。
お土産をいただきました。いつもありがとうございます。
車両情報
車種 | ミニ コンバーチブル ( F57 ) LCI クーパーS ( COOPERS ) |
初年度登録 | 2019年 |
都道府県 | 愛知県 |
ヘッドライトのリペア修理&ヘッドライト用LEDモジュール交換作業
もらい事故に遭われ右側LEDヘッドライトを新品交換
おクルマがもらい事故に遭われ右側(運転席側)LEDヘッドライトを新品交換となりました。
右側(運転席側)LEDヘッドライトだけ新品になったことによりヘッドライトの発光色が左右で異なってしまいました。
左側(助手席側)のヘッドライトのデイライト発光がホワイトでは無く若干黄色み掛かった感じに見えてます。
これはヘッドライト本体が紫外線による劣化やLEDモジュールの劣化によるもので、経年劣化のため致し方ありません。
右側(運転席側)LEDヘッドライトは新品のため、リングはホワイト色で発光しています。
左側(助手席側)のLEDヘッドライトは経年劣化で表面にクラックが入っていますし若干の黄ばみも見受けられます。
このヘッドライト表面に発生しているクラックや黄ばみを除去することにします。
ヘッドライトのリペア修理
前期モデルのミニで見かけることが多い症状ですが、LCIモデルでも劣化によってヘッドライト表面に黄ばみやクラックが発生してきました。
ヘッドライトレンズはポリカーボネートというプラスチック素材が使われています。
ポリカーボネートは、ガラスよりも強度が強く、破損した際に破片が飛び散りにくいというメリットがある一方、紫外線に弱いというデメリットがあります。
ヘッドライトレンズに黄ばみが出たり、クラックが入ったりするのはそのためです。
ライトを点灯させるとヘッドライト表面の状態がより顕わとなります。
ヘッドライトレンズの研磨&ミガキ作業
ヘッドライトレンズの黄ばみやクラックを除去します。
まずは、ヘッドライトレンズ表面のハードコートをゴリゴリと削り取り除きます。
粗めの番手からはじめて、細かな番手でヘッドライトレンズを削っていき、肌を滑らかにしていきます。
そして、コンパウンドによるミガキ作業を行ないます。
ヘッドライト表面にあった黄ばみやクラックが除去されクリアなヘッドライトへと復活しました(^^)/
ヘッドライトのミガキ作業後はコーティングします。
コーティングは、WAKO'S ( ワコーズ )のハードコート復元キットを使います。
主成分のケイ素系化合物がガラス状の硬質皮膜を形成しポリカーボネートの劣化を防止します。
ライトを点灯させてもクラックは見つからず新品ヘッドライトと遜色ないくらいに透明感あるヘッドライトレンズ表面になっています。
しかし、リング発光色は新品ヘッドライトのようにホワイト色にはなってくれません。
そのため、ヘッドライト用LEDモジュールも交換しました。
ヘッドライト用LEDモジュール交換作業
MINI専門店ライコウは新品でMINI純正のLEDモジュールを在庫しています。
LCIモデル&LCI2モデルのLEDヘッドライト用LEDモジュールを製造しているのはフランス・パリに本拠を置く自動車部品メーカーの【Valeo ( ヴァレオ )】。
BMWやMINIの純正LEDモジュールを製造しているメーカーは車種によって異なりますが、F系のMINIではValeo ( ヴァレオ )社がOEM製造しています。
【Valeo】のロゴがLEDモジュールの基板に印字されています。
MINI専門店のライコウでは中国製の模造品は一切使用せずMINI純正のValeo ( ヴァレオ )製LEDモジュールを使用します。
ヘッドライト内のデイライト部分のアクリルは最近見かけるようになっている溶解して茶色への変色はありません。
リペアしたヘッドライトへMINI純正パーツの新品LEDモジュールを取り付けて作業は完了です。
左側(助手席側)のヘッドライト表面はクリア感を取り戻しました。
しかし、左右のリング発光色が同じくらいのホワイトには復活できませんでした。
ヘッドライト表面はクリアになりLEDモジュールは新品交換したにもかかわらず、左右のリング発光色に違いが発生しています。
これはヘッドライト本体のリング発光用のアクリルが紫外線による劣化で黄ばみが発生しているためです。
ヘッドライト内部に取り付けられているパーツなのでどうしようもありません。
左右のヘッドライトが同時期に取り付けられていると、劣化具合も同じとなって左右の発光色は揃ってくれるので気が付かないのですが、片側のヘッドライトは新品になったのでどうしても気になってしまう・・・。
紫外線による黄ばみダメージはヘッドライト表面だけではなく、ヘッドライト内部にまで影響を及ぼしていると改めて感じさせられました。
そういったことも踏まえるとヘッドライトへのプロテクションフィルム施工は必須だと言えそうです。
今回のおクルマに関しましては、ライコウの厳選中古パーツコーナーでご用意している中古ヘッドライトへ交換させていただき左右のヘッドライトリング発光色を合わせることになりました。