ヘッドライト内部に水たまりが出来てしまったトラブルでヘッドライトをお預かりしてました。
原因はヘッドライトカバー溶着部分の劣化による破損でしたのでコーキング処理して対処してます。
よく見かけるのですが闇雲にコーキングしまくるなんてことは行なわず、モクモク発生器で確実に水分混入の原因を掴んでから適切に修理いたしました。
車両情報
車種 | ミニ ハッチバック ( F56 ) クーパーS ( COOPERS ) |
初年度登録 | 2014年 |
都道府県 | 東京都 |
前期モデルのLEDヘッドライトの水没原因を探ってから修理作業
前期モデルのLEDヘッドライトが水没!?
先日、ライコウ厳選中古パーツでLCIモデル用のLEDヘッドライトへ換装させていただいたおクルマに装着されていたヘッドライトが水没していました。
ご来店時には前期モデルのLEDヘッドライトの水没は見受けられませんでしたが、お話によるとヘッドライトは1/4程度水たまりが出来ていたそうです(゚д゚)!
LCIモデル用LEDヘッドライトへ換装しているので必要は無いかもしれませんが、水没してしまった原因を究明してほしいとのご依頼で前期モデルのLEDヘッドライトをお預かりしていました。
ヘッドライトカバー周囲のコーキング部分から水分が侵入したのだろうと安易に想定はできますが、闇雲にコーキング修理するのは愚策だと考えており、どこからヘッドライト内部へ水分が侵入しているかを確認してから修理することにいたしました。
モクモク発生器で水没の原因を探る
そこで登場したのがモクモク発生器(澤田命名(笑))
モクモク発生器で蒸気を作り出し、ヘッドライト内部へ蒸気を送り込みます。
粒子が細かな蒸気が漏れだしているところが水分混入の根源だと推測されます。
するとあらゆるところから蒸気が漏れだしてます(;'∀')
ヘッドライトには通気口があり、くもりや結露防止の役割を担っています。
前期モデルのLEDヘッドライトには2か所の通気口があり、蒸気がジャンジャン漏れ出してます(笑)
そして、コネクター挿込部やコントロールユニットの取付部からも蒸気が漏れてます。
あまりにも蒸気の粒子が細かすぎるので水分が混入しづらいところからも蒸気が漏れてしまって、その蒸気のおかげで原因が探れません・・・。
そこで養生テープなどで蒸気漏れを止めてあげて、再度ヘッドライトの水分混入箇所を探っていきます。
するとヘッドライトカバーとヘッドライト本体の溶着部分で蒸気が漏れている箇所を発見っ!
2か所で蒸気漏れが見受けられ、そこから水分が混入した模様です。
LEDヘッドライトの水分混入修理作業
経年劣化などで溶着部分にダメージが発生して水分が混入してしまったのだと思われますので、コーキング処理して修理します。
闇雲にコーキングするのではなく、ダメージがある部分に集中してコーキングしました。
しかもベタベタにコーキングするのではなく見た目にも拘りました。
それから数日経過し、コーキングが乾いたところで、再びモクモク発生器を登場させて、蒸気漏れを確認します。
前回の経験を活かして通気口などはしっかりと養生してから蒸気漏れを確認いたしました。
以前に見受けられた蒸気漏れはコーキング処理したことで無くなってます。
無事、水分混入は修理できました。
モクモク発生器を止めて、ヘッドライトの蓋を開けてやると内部の蒸気が出ていきます。
ヘッドライト内部の蒸気を放出して作業は完了です。
ヘッドライトカバーとヘッドライト本体の溶着部分が2か所剥がれてしまったのが水分混入の原因でした。
不具合個所を的確に見定めてコーキング処理しているのがポイントです。
また、コーキング処理の見た目にも注意を払って作業しています。
モクモク発生器を使って不具合個所を的確に見定めているので、コーキング処理後のチェック作業がキッチリできています。