
BMW 5シリーズセダン(G30)523dで運転席側デイライトが点灯しないトラブルが発生。診断機にエラーは記録されず、LEDモジュールの焼損とアクリルの溶解が原因でした。通常は高額なヘッドライト交換が必要ですが、ライコウではモジュール交換とアクリルリペアによる修理で対応。新品交換不要の実例をご紹介します。

車両情報
車種 | BMW 5シリーズセダン(G30) 523d |
初年度登録 | 2018年 |
都道府県 | 東京都 |
運転席側デイライト点灯不良をモジュール交換とリペア修理
症状:運転席側デイライトが点灯しない
東京都よりご来店いただきました。
ご相談内容は「運転席側のデイライトがほぼ点灯しない」というもの。
しかし専用診断機(ISTA)でエラーチェックを行なっても、エラーは一切記録されていません。
つまり、車両自身が異常と認識していない不具合です。
📸 内側デイライト点灯不良の状態


原因:LEDモジュールの焼損とアクリル部の溶解
ヘッドライトを取り外して内部を確認したところ、デイライト発光用LEDモジュールのチップLEDが茶色く焼けて損傷していました。
📸 ヘッドライトを取り外して内部を確認

また、その熱の影響でアクリル部分が焦げ、部分的に溶けてしまっている状態でした。
🔥【焼損したLEDモジュール】


🔥【溶解・焦げが確認できるヘッドライトアクリル部分】


通常ならヘッドライト交換…しかし40万円超!
BMW純正ヘッドライトの新品価格は約40万円(税別)。
通常であればユニットごと交換になりますが、今回はお客様とご相談のうえ、リペアによる修理対応とさせていただきました。
リペア内容:溶解アクリルの切削+再整形
溶けたアクリル部分を丁寧に削り落とし、光の受光面として必要な平滑性を確保するよう表面を成形。
粗い仕上げではLEDの発光にムラや暗さが生じるため、研磨と整形に時間をかけて調整します。
🔧【アクリル部分の切削・研磨】

LEDモジュールを交換して動作確認
アクリルリペアが完了したら、BMW純正LEDモジュールを新品に交換。
再度車両に取り付けて点灯確認を行ないます。
💡【LEDモジュール取り付け】

💡【点灯後のデイライト(リペア後)】





完了:デイライトは正常に点灯!
無事、運転席側のデイライトが明るく正常に点灯するようになりました。
エラーも記録されず、コーディングで必要な設定も施工済みです。
修理費用を抑えたい方へ:高額交換を避ける選択肢
BMWやMINIにおけるヘッドライトの不具合は、LEDモジュール単体の故障に加えて、アクリル焼損が伴うことが多いです。
今回のようにアクリル部分を職人技でリペア対応することで、ヘッドライト交換費用を大幅に抑えることが可能です。
注意事項と今後の対策
🔴 アクリルの焼損が激しい場合はリペアが困難で、ヘッドライト交換が必要となるケースもあります。
🔴 定期的な点検や、デイライトの光量が低下していないかの確認をおすすめします。
ライコウではBMW・MINIのライトトラブルに対応しています!
ライコウでは、BMW純正LEDモジュール在庫を常備し、コーディング施工・アクリルリペア・ヘッドライト修理に対応しています。
「エラーが出ていないけど点灯しない」や、「ディーラーでは交換しか対応してもらえない」など、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。