京都府からミニ クロスオーバー(F60)がご来店。
2023年のクーパーSE(COOPERSE)です。
純正スマートオープナー対応オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)後付装着を承りました。
純正スマートオープナー対応オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)後付装着
純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)が非装備に!?
2022年7月製造以降のミニ クロスオーバー(F60)では、純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)が非装備となりました。ミニ クロスオーバー(F60)で純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランク)が非装備になったことによりMINIディーラーでは新車販売台数に影響が出たほどでした。
2023年に入ってからは純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)を装備する車両がようやく増えてはきましたが、純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)を装備しないミニ クロスオーバー(F60)は日本国内で多く販売されました。
純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)の機能が無いととても不便ってことで後付装着をご依頼いただきました。
純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)の後付には多数の部品が必要
純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)を動作させるためにはトランクリッド機能モジュール・スピンドルドライブ・ソフト クローズ オートマチックなど多くの部品が必要です。
純正部品検索サービスやISTA診断機の配線図を頼りに漏れなく必要な純正部品を調達しました。
一つでも部品が揃っていないと純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)の後付装着作業ができません。細かなコネクターや端子までライコウへすべての部品が届けられたのは発注してから約2か月後。
ようやくミニ クロスオーバー(F60)へ純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)の後付装着作業がはじまります。
純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)の取り付け
スマートオープナー(Smart Opener)の取り付け
スマートオープナー(Smart Opener)とは、オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)のイージーオープナー機能のことで、リアバンパーの下に足をかざすだけで開けることができます。
リアバンパーを取り外してスマートオープナー(Smart Opener)機能を動作させるためのコントロールユニットと2本のセンサーケーブルをミニ クロスオーバー(F60)に取り付けます。
スマートオープナー(Smart Opener)のコントロールユニットからミニ クロスオーバー(F60)の車内へ配線を引き込みます。
オートマチックトランクリッドロック用のスピンドルドライブへ交換
手動開閉部品のテールゲートガスストラットから電動開閉部品のスピンドルドライブへ交換し、トランクリッド機能モジュールまで配線作業を行ないます。
トランクリッドトリムパネルおよび運転席ドアトリムパネルにトランクリッドスイッチを取り付け
トランクリッドトリムパネルおよび運転席ドアトリムパネルにオートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)用のスイッチを取り付けます。もちろん配線作業も行ないます。
トランクリッド機能モジュールやソフトクローズオートマチックなど取り付け
画像はありませんが、他にもトランクリッド機能モジュールやソフトクローズオートマチックなどを取り付けて配線作業を行ない取付作業は完了です。
そして、いよいよコーディング施工。
新しく追加した車両コンピューターを車両ネットワークと同期させ、車両コンピューターをオートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)用の設定に変更します。
純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)の動作チェック
まずは、トランクリッドグリップをタッチして、トランクゲートが自動で開くかの動作チェックです。
無事に自動でトランクゲートが開いてくれました(^^)/
トランクリッドトリムパネルに取り付けたオートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)用のスイッチを押すとトランクゲートは自動で閉じてくれました。
完全に閉じる直前ではソフトクローズオートマチック機能が働いています。
続いては、キーレス操作でのトランクゲート自動開閉の動作を確認します。
キーレス操作でのトランクゲート自動開閉動作もバッチリOK(^_-)-☆
運転席ドアトリムパネルのトランクリッドスイッチでのトランクゲート自動オープンも問題無く動作しました。
スマートオープナー(Smart Opener)によるオートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)のイージーオープナーの動作チェックも行ないます。
リアバンパーの下に足をかざすとトランクゲートがオープンしました。
今度は、トランクゲートが空いている状態で、リアバンパーの下に足をかざすと、ブザーが鳴りながらクローズしてくれました。
次は、iDriveメニューに追加された内容を見てみましょう。
純正オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)で想定していた動作チェックは全てOKな状態で作業は完了できました。
メーカーオプション装備の後付装着について
MINIカスタム専門店 ライコウでは、様々なメーカーオプション装備の後付装着を実現しています。
ドライビングモード機能やパドルシフト機能やマルチファンクション機能やアクティブクルーズコントロール機能やエキサイトメントパッケージ機能などなど。
グレード違いや製造年月違いや世界情勢(新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵略)などで、メーカーオプション装備が付いてたり、付いてなかったりしているのが現状です。
車両購入時に非装備だったメーカーオプション装備を付けたいとのご相談をMINIカスタム専門店 ライコウでは日々いただいております。
そして、多くのおクルマにメーカーオプション装備の後付装着を行ない、お客様に大変喜んでいただいてます。
MINIの車両コンピューターにはメーカーオプション装備のプログラムがインストール済み
車両のコンピューターは、エンジンやメーターやナビなど機能別にコンピューターが複数存在していて、各コンピューターがCANとかFLEXRAYなどと呼ばれるネットワークで繋がって1台のクルマが動く仕組みになっています。
車両のコンピューターには、お乗りのMINIには非装備のメーカーオプションがあったとしても、様々なメーカーオプション装備のプログラムは既にインストールされています。
したがいまして、以下の3点の作業を行なうことで、非装備だったメーカーオプション機能の大半は後付装着が可能です。
メーカーオプション装備の部品を取り付ける。
適切に配線作業する。
車両コンピューターの設定を変更する(コーディング施工)。
一部のメーカーオプション装備では、車両コンピューターを追加する必要がありますが、追加するコンピューターのプログラムにもメーカーオプション機能は既にインストールされた状態で入荷します。
車両のコンピューターにプログラムが入っているので、コーディング施工で設定ファイルを変更することでメーカーオプション装備は後付装着でも動作させることができるのです。
逆に言うと、車両コンピューターにプログラムが入っていないと、コーディング施工しても何も動作しません。
その場合は車両コンピューターのプログラムをバージョンアップさせることで、新たな機能が追加されてコーディング施工で設定変更した内容が反映してくれます。
良い例が、AppleCarPlayのフルスクリーン化です。AppleCarPlayをフルスクリーン表示させるプログラムは2021年3月からのプログラムバージョンで搭載されました。それ以前のバージョンではコーディング施工してもAppleCarPlayのフルスクリーン化は実現できません。
あくまでコーディングでできる内容は限定的でコンピューターに搭載されているプログラムに依存します。
おっと、純正スマートオープナー対応オートマチックトランクリッドロック(電動トランクゲート)後付装着の作業事例とは話が逸れてしまいました。
コーディングとコンピューターのプログラムについては、近いうちに私なりの見解として書きます。一部のディーラーで誤った情報をお客様に平然と話している現状を変えていかなければと思っています。