MINI F56 JCWのブレーキキャリパーがドライアイスの力でピカピカ

ジョンクーパーワークスのブレーキキャリパーをドライアイス洗浄しました。
低ダストのブレーキパッドを装着しているものの、ブレーキキャリパーは多少のダスト汚れや泥汚れが付着していました。
しかし、ドライアイスを吹き付けることで汚れが弾け飛んで無くなっていき、見る見るうちにブレーキキャリパーは輝きを取り戻していきます。
お客様も驚愕されたドライアイス洗浄で愛車はキレイになってくれました。

MINI F56 JCWのブレーキキャリパーがドライアイスの力でピカピカ

車両情報

車種ミニ ハッチバック ( F56 ) LCI ジョンクーパーワークス ( John Cooper Works )
初年度登録2018年
都道府県滋賀県

ブレーキキャリパーをドライアイス洗浄

ドイツ製のドライアイス洗浄機

ドイツ発祥のグリーンテック社が製造しているドライアイス洗浄機。
今までのドライアイス洗浄機は大型の機械で、主に工場などで使われてきました。

それからドライアイス洗浄機の小型化が進み、持ち運びが可能なサイズへと進化したことによりカーディテーリング業界や商業施設の清掃などで使えるようになりました。

ライコウが導入したドライアイス洗浄機も持ち運びが可能なサイズです。

冷やして剥がす!ドライアイス洗浄機

冷やして剥がす!ドライアイス洗浄機

ドライアイス洗浄機の大きな特徴は、ドライアイスの特徴を活かした洗浄方法です。

-79℃のドライアイスを汚れている箇所へ吹き付けて、固体から気体へと昇華する力で汚れを剥がします。

サンドブラストのような研磨するといった仕組みではないので洗浄対象物に傷を付けません。

2つの剥離の原理

ドライアイス洗浄の大きな特徴である2つの剥離の原理をご紹介します。

まずは、熱収縮力です。

ドライアイス洗浄機のノズルからエアーと少量のドライアイスが高速噴射されます。
-79℃のドライアイスが汚れに付着して瞬間冷却、洗浄物は常温を保とうとするので、温度差で汚れにクラックが発生しもろくなります。

次に体積膨張力です。

もろくなったクラックの隙間にドライアイスが次から次へと入り込んできます。
ドライアイスは固体から気体へと白い煙になり無くなります。
この昇華時に約750倍の体積膨張が発生して、汚れなどの付着物を剥がしとります。

汚れなどの付着物が一瞬で剥がれます

熱収縮力と体積膨張力が発生するのは約3秒以内のため、汚れなどの付着物は一瞬で剥がれてしまいます。

そして、水分や洗剤などは一切残らないのが最大の特徴です。

ただ、高圧水洗浄やサンドブラストのような圧力やブラスト力はありませんので、染み込んだ汚れや張り付いてしまっている汚れは取り切れません。

しかし、オイルやグリスなどへの脱脂力は強力なのと、手が入りづらいところの洗浄には効果を発揮します。

ミニ ハッチバック ( F56 )のブレーキキャリパーをドライアイス洗浄

2018年のミニ ハッチバック ( F56 )のブレーキキャリパーをドライアイス洗浄します。

ドライアイス洗浄前のブレーキキャリパーは、ブレーキパッドが低ダストタイプになっていますのでダスト汚れは少なめですが、泥などの汚れは付着しています。

ドライアイス洗浄前のブレーキキャリパー
ドライアイス洗浄前のブレーキキャリパー
ドライアイス洗浄前のブレーキキャリパー
ドライアイス洗浄前のブレーキキャリパー

ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます。
3mmペレットタイプとは、米粒大の大きさに成型されたドライアイスです。

ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます

そして、ドライアイス洗浄機のノズルからパウダー状になったドライアイスを汚れ部分に吹き付けて洗浄を行ないます。

ブレーキキャリパーに付着していた汚れがドンドン剝がれ落ちていきます。
ブレーキキャリパーの裏側や底面もくまなくドライアイス洗浄を行ないます。

ブレーキキャリパーの裏側や底面もくまなくドライアイス洗浄

見事にブレーキキャリパーにこびりついてた油脂分などの汚れを取り除けました。

ブレーキキャリパーの裏側や底面もくまなくドライアイス洗浄
ブレーキキャリパーの裏側や底面もくまなくドライアイス洗浄
ブレーキキャリパーの裏側や底面もくまなくドライアイス洗浄

ブレーキキャリパーの裏側もバッチリキレイになりました(^^)/

ブレーキキャリパーの裏側や底面もくまなくドライアイス洗浄

リアのブレーキもドライアイス洗浄しています。

リアのブレーキもドライアイス洗浄
リアのブレーキもドライアイス洗浄
リアのブレーキもドライアイス洗浄

前後のブレーキからダスト汚れや泥汚れなどが除去でき、美しいレッドの輝きを取り戻せました(^^)/

手の入りづらい個所や隙間などの汚れもキレイさっぱり。

水分や洗剤を一切使わず、ブレーキキャリパーは見る見るうちにキレイになってくれました。

パウダー状のドライアイスが高速噴射され、-79℃で瞬間冷却して汚れに吸着。
ドライアイスは一瞬で固体から気体に昇華します。
その際に約750倍の体積膨張が発生して汚れを剥がし取ります。

ドライアイス洗浄のメリットとしては、

サンドブラストや重曹ブラストとは洗浄の仕組みが異なりドライアイス洗浄の大きな特徴である2つの剥離の原理を使った洗浄ですので素材を傷つけません。

CCUSを活用したカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組み

ドライアイス洗浄で使用しているドライアイスは、工場で排出されたCO2を回収して再利用されています。
CO2を再利用してリユース品(再使用品)を洗浄することで製品寿命を延ばし、カーボンニュートラル社会と循環型社会の実現に取り組んでます。

BMW&MINIをキレイにするためライコウはドライアイス洗浄機をフル活用します

ライコウではBMW&MINIをキレイにするためにドライアイス洗浄機をフル活用していきます。

グリーンテック社のドライアイス洗浄機は国内大手自動車メーカーの中古車整備部門で導入されていますので、今後ドライアイス洗浄という言葉を耳にする機会が増えてくると思われます。

どの部分にドライアイス洗浄機が効果的なのか?
手探りな部分もありますが、素材に傷を付けずに汚れを剥がし取ってくれるドライアイス洗浄機の特徴を掴みつつ、取り切れなかった汚れは、別の商品を使うなどして愛車をキレイに保つお手伝いが出来ればと思っております。