BMW 5シリーズツーリング（G31）ヘッドユニット修理：第5/第6世代ユニットを修理した国内希少事例

ヘッドユニット不具合の症状確認

ヘッドユニットが故障して修理作業をご依頼いただいたのは第5世代のEVO2モデル。

現車を拝見して不具合が認められた内容は次の通りです。

・「ナビゲーションシステム起動中」のまま地図が表示されない。

・CD/DVDが再生されない。

・音楽ライブラリが「お待ちください」のままで再生されない。

なお、テレビは映り、バックカメラの映像は表示できています。

専用診断機でエラーチェックしてみるとヘッドユニットに関するエラーが記録されていました。

ヘッドユニット内部故障としてハードディスクドライブに不具合があるようです。

ハードディスクが故障した他世代のヘッドユニットと同様の不具合症状です。

中古ヘッドユニットを活用して交換する修理を行ないます。

ヘッドユニット不具合の症状事例

• モニターに【NO SIGNAL】と表示される
• モニターがブラックアウトして何も表示されない
• ナビゲーションシステム起動中と表示されたままナビが起動しない
• ヘッドユニットが再起動を繰り返す
• ヘッドユニットが一定時間経過後、熱暴走などで再起動や【NO SIGNAL】となってしまう

などなど、ヘッドユニット不具合の症状は様々です。

ヘッドユニットに不具合が生じるとナビが使えない、音楽が鳴らない、バックカメラの後方映像が確認できないなど不便だらけなクルマとなり、ドライブでストレス溜まりまくりで精神不安定状態に陥ってしまいます。

修理作業の流れ

1. 中古ヘッドユニットへ車両情報などをインストール: ご来店までに車両に纏わるデータをインストール。
2. プログラム及び地図データを最新バージョンへアップデート: ご来店までにヘッドユニットを最新データへ更新。
3. ヘッドユニットの交換: ご来店いただきヘッドユニットを交換。
4. 専用診断機による最終確認: エラー表示が消えたことを確認して作業完了。

中古ヘッドユニット( EVO2 ID5/ID6 )を用意してご来店までに修理

中古のヘッドユニット( EVO2 ID5/ID6 )を机上で諸々の設定を行ないます。

ヘッドユニットにはクルマの車台番号やオプション装備に適した認証コードがインストールされています。

ご用意した中古のヘッドユニットにも以前の車両の車台番号やオプション装備に適した認証コードが入っています。この状態でヘッドユニットを移植しても不整合が発生して中古のヘッドユニットは正常な動作を行なってくれません。

したがいまして、ヘッドユニット( EVO2 ID5/ID6 )の修理手順としましては、

1. 中古ヘッドユニットに入っている車台番号や認証コードなどを一旦初期化
2. 修理作業で取り付ける車両の車台番号や認証コードをインストール
3. ヘッドユニットのプログラムを最新バージョンへバージョンアップ
4. ヘッドユニットを2時間程度稼働させる

などを行なっており、実際にお客様がご来店いただくまでに行なっています。

認証コードはBMW & MINI正規のデータをBMW AGより調達してます。

ご来店いただき設定済みヘッドユニット( EVO2 ID5/ID6 )へ交換作業

ライコウへご来店いただき、設定済みヘッドユニット( EVO2 ID5/ID6 )へ交換します。

先日、BMW 7シリーズセダン ( G11 )では、「HU-H：盗難防止モードがアクティブ」となってことを教訓に作業手順を見直して慎重に交換を行ないました。

その甲斐あって今回は「HU-H：盗難防止モードがアクティブ」にならずにヘッドユニットは無事起動してくれました。

ヘッドユニット( EVO2 ID5/ID6 )の動作チェック

メインメニューから様々な機能の動作チェックを行ないます。

• FM & AMラジオの動作チェック
• テレビの動作チェック
• CD/DVDプレーヤーの動作チェック
• 外部機器 USBの動作チェック
• 外部機器 Bluetooth ( ブルートゥース )の動作チェック
• 電話の動作チェック
• ナビゲーションシステムの動作チェック
• バックカメラの動作チェック
• その他の動作チェック

FM & AMラジオの動作チェック

FMラジオとAMラジオの受信状態を確認します。

テレビの動作チェック

テレビが受信するかをチェックします。

CD/DVDプレーヤーの動作チェック

CD/DVDプレーヤーが再生されるかをチェックします。

外部機器 USBの動作チェック

外部機器 USBが再生されるかをチェックします。

外部機器 Bluetooth ( ブルートゥース )の動作チェック

外部機器 Bluetooth ( ブルートゥース )が再生されるかをチェックします。

電話の動作チェック

Bluetooth ( ブルートゥース ) 接続された電話を確認します。

ナビゲーションシステムの動作チェック

ナビゲーションシステムが起動し、GPS衛星の受信が完了して自車位置が現在地になるかを試走してチェックします。

GPS衛星の受信し3D計測で自車位置を表示してくれます。

バックカメラの動作チェック

バックカメラの映像が表示されるかをチェックします。

その他の動作チェック

他にもヘッドユニットの機能に問題無いか動作チェックを行ないます。

無事に様々な機能が問題無く動作しています。

ヘッドユニット認証コードのインストールもバッチリOKです。

今回は、「HU-H：盗難防止モードがアクティブ」にならず修理が完了できましたので修理に要したのは約2時間程度でした。

BMW & MINI ヘッドユニット修理：中古ユニット活用でコスト半減＆安心保証

BMW & MINIディーラーでのヘッドユニット修理は約40万円かかりますが、当店では中古ヘッドユニットを活用することで半額以下に費用を抑えられます。ディーラーでは再生品を使用しますが、当店は正規認証コードのインストールと最新プログラム・地図データへのアップデートを実施。

さらに、6か月保証を付帯し、保証期間後もヘッドユニット調達費用のみで対応可能です。2022年3月のサービス開始以降、100台以上の修理実績を誇り、故障率はわずか2台。人気の中古ヘッドユニット(NBT ID3、EVO ID4、EVO2 ID5、EVO2 ID6)も常時在庫しています。

ヘッドユニット不調でお困りの方は、実績豊富な当店にぜひご相談ください。

ヘッドユニット不具合の原因は本体だけとは限りません！

ヘッドユニットが突然不動になる原因は、次の3つが主な要因です。

• プログラム不良
• 内部ショート
• ハードディスク不良

しかし、実際にはヘッドユニット以外の不具合が原因となるケースも多くあります。

• 社外部品（例：TVキャンセラー）の不良
• 配線トラブル
• 他のECU（コンピューター）の不具合

BMW & MINI専門店のライコウでは、こうしたさまざまな原因を見極め、無駄なヘッドユニット交換を回避します。中古ヘッドユニットを事前に準備し、現車確認で正確な原因を診断。
専用診断機だけでは分からない問題も、豊富な経験と知識を活かして適切な修理を行います。

ヘッドユニット不調の際は、確かな技術力の当店にお任せください。