
BMW X3(G01)M40dに「SOSコール使用不可」の警告表示が発生。原因はルーフ内のTCBユニットに内蔵されたエマージェンシーバッテリーの劣化でした。純正バッテリーへ交換後、コーディングを実施し、警告メッセージを解消。

車両情報
車種 | BMW X3(G01) M40d |
初年度登録 | 2019年 |
都道府県 | 滋賀県 |
エマージェンシーバッテリー交換&コーディング施工
警告メッセージ「SOSコール使用不可」の表示【警告メッセージ画像を挿入】
滋賀県内よりご来店いただいたお客様からのご相談内容は、「SOSコール使用不可」というメッセージがメーターパネルとセンターディスプレイに表示されているというものでした。
このエラーメッセージ、テレマティクス機能(TCBユニット)に内蔵されたエマージェンシーバッテリーの劣化が主な原因です。
📸 「SOSコール使用不可」という警告メッセージ


エマージェンシーバッテリーは消耗品
車両のTCBユニットはルーフの中に設置されており、作業のためにはルーフライニングの一部を下ろす必要があります。今回はBMW純正のエマージェンシーバッテリーをご用意し、慎重に交換を行ないました。
📸 TCBユニット取り外し新品エマージェンシーバッテリーへ交換



このバッテリーは緊急通報システムの専用電源で、事故などで電源が絶たれた場合にも通報できるようにするための非常に重要な部品です。
寿命はおおよそ4〜5年程度と言われており、警告が出てからの放置はおすすめできません。
バッテリー交換だけでは解決しないケースも【交換後TCBユニットの画像を挿入】
交換作業はスムーズに完了しましたが、車両からはまだ「SOSコール使用不可」のメッセージが消えていませんでした。
そこでコーディングによってTCBユニットのリセット作業を実施。
その結果、無事にメッセージは消去されました。
作業完了後の状態
📸 メッセージ消去後のディスプレイ表示

作業完了後は、エラーや警告の再表示が無いことを確認してご納車いたしました。
当店ではこのように、「バッテリーの物理的交換」と「電子制御システムのコーディング」をセットで対応できる体制を整えております。