
MINI F55 クーパーSDのヘッドライトレンズリペア&デイライト修理を施工。純正交換不要で輝度と透明感を復活。


車両情報
車種 | ミニ ハッチバック(F55) LCI クーパーSD(COOPERSD) |
初年度登録 | 2019年 |
都道府県 | 滋賀県 |
MINI F55 クーパーSD(2019年式・LCI)のご入庫
今回ご紹介するのは、滋賀県内からご来店いただいた2019年式の ミニ ハッチバック F55 クーパーSD(LCIモデル) です。
オーナー様より「ヘッドライトのレンズ表面にクラックが進行している」と「運転席側のデイライトが暗く茶色くなってしまった」という2つの症状についてご相談をいただきました。
ミニのF系(F54/F55/F56/F57)では、デイライトの発光不良が比較的多く報告されています。特に2018年から採用されたリング状デイライトは、LEDの発熱によってアクリル部分が溶解してしまうケースが散見されます。純正ディーラーでは「ヘッドライトASSY交換」の高額修理を提案されるのが一般的ですが、ライコウでは レンズリペア+LEDモジュール交換 という方法で修理費用を大幅に抑えることが可能です。
今回は、ヘッドライトレンズ表面のリペアと、デイライト用LEDモジュールの交換作業を実施いたしました。
ヘッドライトレンズリペア作業
まずは、ヘッドライトレンズ表面のクラック修復作業です。レンズのひび割れやクラックは美観を損ねるだけでなく、光の透過率低下による照射性能の低下にも直結します。夜間走行時の視認性や安全性に悪影響を与えるため、早めの修復が推奨されます。
📸 ヘッドライトのレンズ表面にクラックが進行


作業手順としては、まずレンズ表面のハードコートを専用機材で削り落とし、粗めのサンドペーパーから徐々に細かい番手へと切り替えながら均一に仕上げます。その後、コンパウンドで丁寧に磨き上げることで透明度を回復させます。
📸 ミニ ヘッドライトリペア作業



このリペアによって、クラックや黄ばみは除去され、クリアな状態に復元。光量がしっかり確保できるだけでなく、見た目の印象も大きく改善されます。
📸 ヘッドライトリペア作業後




ヘッドライトリペアの作業事例一覧
└ クラックや黄ばみなどのレンズ表面トラブルに対する施工実績をまとめています。
運転席側デイライト発光不良の原因と修理方法
次に、運転席側デイライトの点灯不良について。症状としては「デイライトが暗く発光色も白ではなく茶色に変色」という典型的なトラブルでした。
📸 デイライトが暗く茶色に変色


原因を調べるためにヘッドライトを分解すると、やはりLEDチップ周辺のアクリルが熱で溶けて茶色く焦げ付いている状態が確認できました。この部分が変色・劣化してしまうと、光の透過が阻害され、発光色がくすんでしまいます。
📸 LEDチップ周辺のアクリルが熱で溶けて茶色く焦げ付いている状態



通常であればASSY交換となり数十万円単位の修理費用が必要ですが、ライコウでは溶解したアクリル部分を削り出し、サンドペーパーと研磨を繰り返すことで透明感を復元します。そのうえで、損傷しているデイライト用LEDモジュールを ミニ純正新品 に交換。
📸 溶解したアクリル部分をリペア

仕上げの際には、LED照射面の滑らかさが発光輝度に直結するため、入念な仕上げ研磨を行うのがポイントです。この作業により、デイライトの発光色は本来のホワイトに復活し、明るさも十分に取り戻すことができました。
📸 デイライトの発光色は本来のホワイトに復活





デイライト発光不良の作業事例一覧
└ MINIやBMWで多発しているデイライトの暗り・茶色化などの修理事例を掲載しています。
作業時間と仕上がりについて
今回の作業は「片側ヘッドライト」のリペア・LEDモジュール交換でしたが、脱着から仕上げ、動作チェックまで含めて 約2時間 で完了しました。
施工後は、デイライトが均一に白く発光し、車両の見た目が引き締まった印象になりました。また、レンズリペアによって光学性能も回復しているため、夜間走行の安心感も向上しています。
純正交換に比べて修理費用を大幅に抑えられるうえ、純正同等の発光性能が確保できる点は大きなメリットです。特にF系ミニでデイライトの不具合が出始めている方には非常に有効な修理方法となります。
強調ポイント
- ディーラーではヘッドライトASSY交換となるところをリペアで対応し、大幅なコスト削減を実現
- レンズ表面のクラックや黄ばみを除去し、新品同様のクリア感を復元
- デイライトLEDモジュールを純正新品に交換し、輝度・発光色を完全に復活
注意点・留意事項
- デイライト不良はLEDの発熱による構造的な弱点が原因であり、再発可能性がゼロではありません
- 修理後の輝度維持にはアクリル面の仕上げ精度が非常に重要です
- 作業は特殊技術を要するため、DIYでの対応はおすすめできません