BMW 6シリーズ F06 ブラックアウト|現車確認で原因特定し短時間で復旧修理

BMW 6シリーズグランクーペ F06 ブラックアウトの不具合を専用診断機(ISTA)診断と現車確認で原因を調査し復旧修理。ヘッドユニットの故障も疑われましたが、他に原因があることを見つけ出して短時間で修理しました。

BMW 6シリーズグランクーペ(F06) 640i
BMW 6シリーズグランクーペ(F06) 640i

車両情報

車種BMW 6シリーズグランクーペ(F06) 640i
初年度登録2016年
都道府県千葉県

画面ブラックアウトの原因調査

BMW 6シリーズグランクーペ(F06) 2016年式 640iにて、ナビやバックカメラが表示されないブラックアウト症状でご相談いただきました。

BMW 6シリーズ F06 ブラックアウトの原因調査
BMW 6シリーズ F06 ブラックアウトの原因調査

音楽は問題なくスピーカーから流れていたため、ヘッドユニットの完全故障ではない可能性もあります。
しかし、お客様は「一度の来店で修理を完了させたい」とのご要望でしたので、事前に車台番号や認証コードをインストールした中古ヘッドユニット(EVO2)もご用意させていただきました。
現車確認後、BMW専用診断機ISTAを用いて詳細診断を実施。
お客様から「TVキャンセラー装着車」との情報を得たため、まずはその不具合を疑いました。
実際にヘッドユニットを取り外し配線をチェックすると、装着されていたのはTVキャンセラーではなくAVインターフェースであり、さらにパイオニア製地デジチューナーが追加されていることが判明しました。
純正テレビ機能が搭載されている車両であるため、社外地デジは不要であり、結果的にAVインターフェースがトラブルの根本原因と判断しました。
このようにブラックアウト症状は必ずしもヘッドユニット故障とは限らず、社外パーツが影響しているケースも多いため、現車確認と専用診断機による正確な原因特定が重要です。

AVインターフェース取り外し作業

原因がAVインターフェースにあると判明したため、早速取り外し作業を行いました。
まずはヘッドユニットを取り出し、社外配線をすべて撤去。
純正状態に復元することで不具合リスクを最小化します。
社外AVインターフェースや地デジチューナーは、後付の際に純正配線へ割り込ませる形で接続されており、経年劣化や接触不良によって映像信号が遮断されることがあります。
今回もその典型的なケースでした。
配線を丁寧に整理し純正状態に戻した後、エンジンを始動。
するとモニターに正常に情報が表示され、ナビゲーションやバックカメラも問題なく復旧しました。

モニターに正常に情報が表示
ナビゲーションやバックカメラも問題なく復旧
ナビゲーションやバックカメラも問題なく復旧

お客様にご確認いただき、ブラックアウト症状が完全に解消されたことを確認できました。
このように、余計な社外パーツを取り除くことで不具合が解決するケースは少なくありません。
純正状態に戻すことでトラブルリスクを減らし、安定した動作環境を実現できます。

コーディング施工とライコウの修理方針

修理後は追加で「ナビゲーションシステムのスピードロック解除」のコーディング施工を行いました。
これにより走行中でもナビ操作やテレビ/DVD視聴が可能となり、利便性が大幅に向上します。

「ナビゲーションシステムのスピードロック解除」のコーディング
「ナビゲーションシステムのスピードロック解除」のコーディング

コーディング作業は専用ツールを使用するため、ディーラー診断機では施工できない内容です。
今回のようなブラックアウトや「NO SIGNAL」といった映像トラブルは、必ずしもヘッドユニットそのものが原因とは限りません。
誤った判断で高額な部品交換をしてしまうと、費用と時間が無駄になります。
ライコウでは現車確認とISTA診断に加え、長年の経験を活かして症状を見極め、最短で最適な修理をご提案します。
結果的に修理費用を抑えつつ、確実な復旧を実現できるのが当店の強みです。
BMW・MINIのブラックアウト修理に関しては、多数の事例を積み重ねていますので、同様の症状でお困りの方はぜひご相談ください。
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