
京都府からご来店いただいたBMW 6シリーズ グランツーリスモ(G32)630iに、G32 デイライトの修理を行ないました。助手席側の内側デイライトが茶色く暗く発光する症状が出ており、同じG32 630iのデイライト修理を掲載した当店のブログ記事をご覧になってお問い合わせいただいたお客様です。焼損した導光体のリペアとLEDモジュール交換に加えて、反対側の予防処置まであわせて施工しています。


| 車種 | BMW 6シリーズ グランツーリスモ(G32)630i |
|---|---|
| 年式(初年度登録) | 2018年 |
| 来店エリア | 京都府 |
G32 助手席側ヘッドライトのデイライト焼損部をリペア修理&予防処置

まずは症状の確認からです。助手席側のヘッドライトは、内側のデイライトが茶色く暗く発光している状態でした。ヘッドライトを車両から取り外して内部を目視で確認したところ、原因はデイライトの導光体の焼損でした。

デイライトはLEDの光をプラスチック(アクリル)製の導光面に通し、線状に発光させる構造になっています。この導光体がLEDの発熱によって焼損して透明度を失うと、光を正常に導けなくなり、輝度の低下や茶色い発光、青みがかった発光といった症状として現れます。焼損はLEDの並びに沿って進んでいくため、どの位置がどれだけ変色しているかを見れば進行具合を把握できます。なお、デイライトの発光不良は車両側が異常として検知できない場合があり、診断機に記録が残らないこともあります。目視と現物確認が欠かせない部分です。

リペア作業では、焼損して変色した部分を削り落とし、サンドペーパーの番手を上げながら段階的に磨き上げていきます。平らな面から滑らかな面へ、最終的に光沢のあるクリアな導光面へと仕上げることで、光を正しく導ける状態に再生します。
助手席側の外側デイライトについては、今回ダメージはありませんでした。ただし同じ構造上、今後同じように焼損する恐れがありますので、あわせて予防処置をさせていただきました。予防処置は、ダメージのない導光面もあえて削り落として磨き、LEDと導光面の間に隙間を設ける作業です。熱の影響を受けにくくすることで、将来の焼損トラブルを回避する狙いがあります。ライコウでは近年、健全な導光面についても先回りして処置するご提案を標準的に行なっています。
ディーラーや一般の修理工場では、この症状に対してヘッドライトASSY(ユニット丸ごと)の交換で案内されることが多い部分です。ライコウでは導光面のリペアで対応するため、現実的なコストに抑えられますし、廃棄する部品も減らせます。ただし焼損が進行するほど削り落とす量が増え、LEDと導光面の距離が広がるため、修理後の輝度が新品時よりも低くなる場合があります。早期発見・早期修理が輝度を保つうえで重要です。
助手席側デイライトのLEDモジュールをBMW純正新品へ交換

導光体の焼損とあわせて、助手席側はLEDモジュール自体にもダメージが出ていました。そのためBMW純正新品のLEDモジュールに交換しています。導光面のリペアと純正新品LEDモジュール交換を組み合わせることで、純正同等の発光性能を取り戻すことができます。
LEDモジュールはダメージのある側に限って交換し、まだ使える側はそのまま活かすという判断をしています。必要な部分は確実に直し、まだ使える部分は予防処置でカバーするという考え方です。
作業後はヘッドライトを車両に組み付けた状態で点灯チェックを行ないました。茶色く暗く発光していた助手席側のデイライトが、明るく白く発光する状態に復活していることを確認しています。
運転席側ヘッドライトも焼損する前に内側・外側を予防処置

運転席側のヘッドライトは、この時点では症状が出ていませんでした。ただしデイライトの焼損はLEDの発熱による構造的な要因があるため、いずれ同じように焼損する恐れがあります。そこで当日ご相談のうえ、運転席側についても内側・外側それぞれのデイライト導光面に予防処置をさせていただきました。
作業内容はリペアと同じ要領で、導光面を削り落として磨き、LEDと導光面の間に隙間をつくります。焼損してから修理する場合と違って削り落とす量を最小限にできるため、明るさを保ちやすいのも予防処置のメリットです。症状が出てから改めて入庫いただくよりも、今回のように一度の作業でまとめて処置しておくほうが、結果的にご負担を抑えられます。
なお予防処置は焼損のリスクを下げるための措置であり、構造的な要因がある以上、将来にわたって症状が出ないと言い切れるものではありません。そのうえで、発光に違和感が出た段階で早めにご相談いただければ、より良い状態で復活させやすくなります。
まとめ
- 助手席側の内側デイライトは、焼損した導光体を削り落としてクリアな導光面にリペア修理
- ダメージのなかった助手席側の外側デイライトは、焼損防止のための予防処置を実施
- ダメージのあったLEDモジュールはBMW純正新品へ交換し、明るく白い発光に復活
- 運転席側ヘッドライトも内側・外側の導光面に予防処置を行ない、今後の焼損リスクを軽減

BMW 6シリーズ グランツーリスモ 630iのデイライトが茶色く暗くなってきた、青みがかって見えるといった変化は、導光体の焼損が進んでいるサインです。焼損が広がる前にリペアや予防処置を行なうほど、元の明るさに近い状態を保ちやすくなります。ヘッドライトの発光が気になってきた方は、お早めにライコウへご相談ください。
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