BMW 3シリーズ ツーリング(G21)320d ISTA診断が通らない原因はOBDIIコネクターのヒューズ切れ|ブレーキパッド警告のリセットまで対応|三重県

三重県よりBMW 3シリーズ ツーリング(G21)320dのお客様にご来店いただきました。ディーラーで診断機が繋がらないというトラブルが発生し、リアブレーキ交換後のブレーキパッド警告もリセットできないままの状態でのお持ち込みです。今回はG21 ISTA診断ができない原因の特定から、警告のリセット、コーディング施工までを行ないました。

BMW 3シリーズ ツーリング(G21)320d
BMW 3シリーズ ツーリング(G21)320d
車種BMW 3シリーズ ツーリング(G21)320d
年式(初年度登録)2020年
来店エリア三重県

G21 OBDIIコネクターのヒューズ切れを特定して交換

OBDIIコネクターのヒューズ切れを特定

ご来店のきっかけは、ディーラーで作業を受けた際に診断機が車両と繋がらなかったことでした。その場では社外ドライブレコーダーが原因ではないかと指摘されたものの、実際に何が起きているのかは特定されないままだったそうです。お客様はご自身で内装をバラしてドライブレコーダーの配線を確認され、元に戻した状態で当店にお持ち込みくださいました。

当店でもまずISTAを接続してみましたが、たしかに車両を認識しません。診断機と車両が通信できない場合、当店で想定するのは「診断機側に電源が供給されていない」「CAN通信の不良」「関連モジュールそのものの故障」の3つです。このうち一番手早く確認できるのが電源まわりとヒューズなので、そこから順番に潰していきます。

該当するヒューズを見てみると切れており

確認したところ、OBDIIコネクターに電源が来ていませんでした。該当するヒューズを見てみると切れており、ヒューズを入れ替えたところ、あっさりと正常にISTAで診断できるようになりました。ここまでで30分もかからない内容です。

あっさりと正常にISTAで診断できる
最近のディーラーでは何の根拠もなく、他のものに責任をなすりつける
最近のディーラーでは原因追究をしないのか

正直に申し上げると、この状態でディーラーが原因を特定できず、社外ドライブレコーダーのせいにしてしまうというのは腑に落ちません。なぜ通信できなかったのか、というところの確認をせずに、すぐ社外品のせいにしたのか理由がさっぱりわかりません。何の根拠もなく、他のものに責任をなすりつける。そういったことが、最近のディーラーでは多いと感じております。

なお、OBD2コネクタに電源が来ていなかった理由そのものは定かではありません。それでも「電源が来ていないのではないか、ヒューズが切れているのではないか」と考えて確認していけば、30分とかからずに辿り着ける内容でした。専用診断機ISTAと通信ができていないという事実に対して、なぜその原因追究をしないのか。ここは私の意見としてはっきり申し上げておきたい部分です。

G21 ISTA診断でリアブレーキパッドの警告をリセット

ISTA診断でリアブレーキパッドの警告をリセット

ヒューズを交換して車両を認識できるようになったので、本来のご依頼であったリアブレーキパッド交換後の警告リセットを実施しました。BMW・MINIはブレーキパッドを交換したあと、専用診断機でリセット作業を行なって初めて作業完了となります。部品を組み付けただけではメーター内の警告は消えません。

今回、リアブレーキパッドの交換自体はディーラーで実施されています。にもかかわらず、その後のリセット作業まできっちり行なえていないというところは、どういうことなのかと強い憤りを感じます。交換したら診断機でリセットするところまでが一連の作業のはずです。

リセット後、作業後のエラーチェックを行なったところ、今度はフロント側のパッドセンサーが切れていることを確認しました。摩耗センサーは前後で別系統になっているため、リア側の警告をリセットしてもフロント側のセンサーが切れていれば別のエラーとして検出されます。この点はお客様にもお伝えしたうえでお返ししております。

G21 アイドリングストップ状態の前回記憶をコーディングで設定

アイドリングストップ状態の前回記憶

診断機が正常に繋がるようになりましたので、あわせてコーディングを1項目施工しました。今回施工したのは「アイドリングストップ状態の前回記憶」です。

この設定は、エンジン停止時のアイドリングストップ機能の状態を記憶し、次回のエンジン始動時に記憶した状態になるというものです。たとえばアイドリングストップ機能をOFFにした状態でエンジンを停止した場合、次回のエンジン始動時もアイドリングストップ機能はOFFの状態になります。乗るたびにOFFスイッチを押す必要がなくなるので、アイドリングストップを使わない方には使い勝手が大きく変わる項目です。

なお、コーディング施工を行なうECUによっては、メーターのトリップメーターのデータ値やiDriveのプログラマブルボタンのメモリがリセットされてしまう場合があります。施工後は実際に車両を動かして、設定どおりに動作することを確認したうえでお返ししています。

まとめ

  • 診断機が繋がらない原因は、OBDIIコネクターに電源が来ていないヒューズ切れだった
  • ヒューズを入れ替えたところ、30分もかからずにISTAで正常に診断できるようになった
  • 原因を確認しないまま社外ドライブレコーダーのせいにしてしまう対応には、根拠がなく疑問を感じる
  • ディーラーでリアブレーキパッドを交換したにもかかわらず、その後のリセットまで行なわれていなかった
  • リセット後のエラーチェックで、フロント側のパッドセンサーが切れていることを確認
  • あわせてアイドリングストップ状態の前回記憶をコーディングで設定

BMW 3シリーズ ツーリング(G21)320dのように診断機が繋がらないという症状でも、電源やヒューズから順番に確認していけば原因に辿り着けることがあります。ライコウでは思い込みで社外品や部品のせいにするのではなく、現車の状態を確認しながら原因を突き止めたうえで作業を行ないます。BMW・MINIの不具合でお困りの際は、ライコウ彦根店・横浜店へお気軽にご相談ください。