
奈良県よりご来店いただいたBMW 7シリーズ(G11)740i。SOSコール(エマージェンシーコール)の異常表示が出ている状態でのご入庫で、今回はG11 TCBユニット交換を行ないました。以前ご来店いただいた際にTCBが通信できていないと判断させていただいており、今回BMW純正新品のテレマティックコミュニケーションボックス2とTCBバッテリーへ交換しています。


| 車種 | BMW 7シリーズ(G11)740i |
|---|---|
| 年式(初年度登録) | 2017年 |
| 来店エリア | 奈良県 |
G11 TCBユニット交換とTCBバッテリー交換でSOSコール異常に対応

SOSコール(エマージェンシーコール)は、緊急時に自動または手動で救急サービスへ通知するBMWの機能です。

ルーフアンテナやTCBユニットが経年劣化などで正常に通信できなくなると、インフォメーションディスプレイに異常の警告が表示されるようになります。この警告はエンジンを始動するたびに表示されるため、オーナー様にとっては気になる状態が続いてしまいます。今回の車両も、入庫時の事前チェックでエマージェンシー関係の消えないエラーを確認しました。
TCBユニットはルーフ内に配置されており、エマージェンシーバッテリーはこのTCBユニットに内蔵されています。SOSコール異常の原因は、TCBユニット本体の故障と内蔵されたエマージェンシーバッテリーの劣化のどちらもあり得るため、事前の状態確認でどちらが原因なのかを切り分ける必要があります。ライコウでは症状をうかがってすぐに部品を交換するのではなく、現車の状態を実際に確認して原因を特定してから作業に入るようにしています。
以前のご来店時にTCBが通信できていないと判断
この車両は以前にもご来店いただいており、その際に状態を確認させていただいたうえで、TCBが通信できていない(TCBが壊れている)と判断させていただきました。TCBが通信できない状態では、SOSコールだけでなく車両側の通信を使う機能全般に影響が出ます。そのうえで今回、BMW純正新品のTCBへの交換をご依頼いただきました。
BMW純正新品のTCB・TCBバッテリーへ交換

交換したのは、テレマティック コミュニケーション ボックス 2と、TCBバッテリーです。走行距離は53,499kmの車両でした。なお、SOSコール異常への対処には、コーディングで警告表示を無効化するという方法もあります。ただし警告を消すだけでは通信機能そのものは復旧しません。

今回は機能を実際に使える状態へ戻すことが目的でしたので、ユニット本体を交換する方法を選択しています。
一番の目的は純正ナビのGPSデータの受信

今回の交換で一番の目的としていたのは、純正ナビのGPSデータが取得できないという点です。GPSアンテナはTCBに接続されており、そこからナビへ信号が送られる構成になっています。そのためTCBが壊れていると、純正ナビがGPS情報を受信できなくなってしまうのです。BMW純正新品のTCBに交換させていただくことでTCBが通信できるようになり、純正ナビのGPSデータも無事に受信できるようになりました。
まとめ
- BMW 7シリーズ 740i(G11)のSOSコール異常に対し、TCBとTCBバッテリーをBMW純正新品へ交換しました
- TCBユニットはルーフ内に配置され、エマージェンシーバッテリーはTCBユニットに内蔵されています
- 以前のご来店時の状態確認でTCBが通信できていないと判断したうえで、今回の交換に至っています
- 一番の目的だった純正ナビのGPSデータの受信も、交換後は問題なく行なえる状態になりました
SOSコール異常の警告表示には、コーディングで表示を消す方法と、ユニットを交換して機能そのものを復旧させる方法があり、どちらが適しているかは車両の状態とオーナー様の目的によって変わります。ライコウでは現車の状態を確認したうえでご提案しておりますので、BMW・MINIのエマージェンシーコールまわりでお困りの際はお気軽にご相談ください。
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