BMW F06 左ロービーム異常を徹底診断|LEDヘッドライト故障を正確に判定

BMW 6シリーズ F06 左ロービーム異常 を診断。専用診断機(ISTA)と長時間点灯チェックで原因を特定し、純正中古LEDヘッドライトで修理方針を決定。

BMW 6シリーズグランクーペ(F06) 640i
BMW 6シリーズグランクーペ(F06) 640i

車両情報

車種BMW 6シリーズグランクーペ(F06) 640i
初年度登録2013年
都道府県東京都

作業背景

東京都からご来店いただきました。
メーターパネルに 「左ロービーム異常」 の警告が表示されるとのことで点検のご依頼です。

まずはエンジンを始動し、LEDヘッドライトを点灯させて動作チェックを実施。
しかし、ご来店直後は左右とも正常点灯しており、エラーも出ません。

LEDヘッドライトを点灯させて動作チェックを実施
ご来店直後は左右とも正常点灯しており、エラーも出ません

そこで 専用診断機ISTAでエラーログを確認 したところ、

「左の発光ダイオードメインライトモジュールのロービームが故障」

というエラーが記録されていました。

専用診断機ISTAでエラーログを確認
左の発光ダイオードメインライトモジュールのロービームが故障

診断機ISTAの指示:左右のモジュール入れ替えテスト

ISTAの指示に従い、左右のLEDライトメインモジュールを入れ替えて症状が移るかどうか を確認します。

ISTAによるとLEDライトメインモジュールまたはヘッドライトの故障の可能性あり
  • 症状が左 → 右へ移れば
     ⇒ LEDライトメインモジュールが故障
  • 症状が移らなければ
     ⇒ LEDヘッドライト本体が故障

この方法が 最も確実で誤診のない切り分け方法 になります。

左右のモジュール入れ替えテスト
左右のLEDライトメインモジュールを入れ替えて症状が移るかどうか

長時間点灯チェックでついに症状が再現

モジュールを左右入れ替えた後、再びヘッドライトを点灯させてチェックを開始。

再びヘッドライトを点灯させてチェックを開始
再びヘッドライトを点灯させてチェックを開始
  • 10分 → 異常なし
  • 20分 → 異常なし
  • 22分経過時点で左外側ロービームが不点灯に。警告灯も点灯。
BMW F06 左ロービーム異常の警告点灯
BMW F06 左ロービーム異常の警告点灯

この時点で 左側ヘッドライト本体の故障 と確定しました。

左側ヘッドライト本体の故障 と確定

長時間点灯しなければ症状が出ないため、短時間の点検だけでは気付かないタイプのトラブルです。

修理方針:高額な新品を避け、純正中古ヘッドライトで対応

純正新品LEDヘッドライトは 463,000円(税別) と非常に高額。

お客様と相談のうえ、今回は 純正中古のLEDヘッドライトを調達して修理 する方針に決定。

ライコウではF06のヘッドライト在庫を持っていないため、専門ルートを使って良質な中古品を調達します。

パーツが入荷しましたら再度ご来店いただき、交換作業を行います。

備考

  • 長時間点灯しないと再現しない症状のため、丁寧な原因切り分けが重要
  • LEDヘッドライトは高額なため、中古パーツでの修理はコストメリットが大きい