ポジションライト時のみリングライトが不点灯になってしまうX3(G01)の原因調査いたしました。
デイライト時とヘッドライト時はリングライトが問題無く点灯するのにポジションライト時のみ不点灯になる不可解な状態でした。
現車を目視確認して専用診断機でエラーチェックして原因を想定し部品交換させていただくことになりました。
車両情報
車種 | BMW X3 ( G01 ) 20d |
初年度登録 | 2021年 |
都道府県 | 千葉県 |
ポジションライト時のみ不点灯になるトラブル診断
ポジションライト時のみ不点灯になるトラブル
ヘッドライトの点灯不良が発生しご相談でご来店いただきました。
トラブル発生時は、【 スモールライト / デイライト異常 】の警告メッセージが出て助手席側の外側スモールライトが不点灯。その後いったん警告メッセージが消えたものの再び警告メッセージが出て助手席側のスモールライトが両側不点灯になったようです。
ヘッドライトの点灯状態を確認
ご来店いただきヘッドライトの点灯状態を確認します。
まずは、デイライト発光です。
運転席側も助手席側もデイライト発光しています。
お次は、ポジションライト点灯です。
ライトスイッチを操作してスモールライト点灯させてみると助手席側の外側だけ消灯しています。
続いてヘッドライト点灯です。
ロービームを点灯させてリングライトの点灯を確認するとしっかり発光しています。
デイライト点灯時のリングライトは明るく発光し、ポジションライト時とヘッドライト点灯時のリングライトは減光発光します。
しかもポジションライト時とヘッドライト点灯時のリングライト発光輝度は同じになります。
にも関わらずポジションライト時とヘッドライト点灯時でリングライトの発光状態が変化してしまう不可思議な現象です。
今度は専用診断機でエラーチェックします。
助手席側のヘッドライトに装着されているFLE( コントロール ユニット フロントライト エレクトロニクス )にエラーが記録されていました。
記録されているエラー内容は【 デイタイムランニングライト:電圧が許容誤差外 】となっていました。
リングライト発光の電流値が車両の想定を超えてしまっているようです。
BMWのコンピューターはとても優秀で車両の想定を超えてしまった電流値を検知して、その部分の電気を遮断してショートによるECU破損や車両火災などのトラブルを未然に防いでくれます。
その機能が働いてリングライトの不点灯を起こしているようです。
リングライトを発光させているLEDモジュールは点灯しているものの不具合があると想定されます。
そこで、助手席側ヘッドライトのLEDモジュールを交換させていただくことになりました。
BMW純正パーツの助手席側ヘッドライトのLEDモジュールを発注して、今後交換修理いたします。