
MINIクラブマン F54 ブレーキライト球切れ警告が発生。原因は接点不良。純正新品テールライト交換修理事例です。


車両情報
車種 | ミニ クラブマン(F54) クーパーSD(COOPERSD) |
初年度登録 | 2016年 |
都道府県 | 滋賀県 |
MINIクラブマン(F54) クーパーSD 前期モデルで発生したブレーキライト球切れ警告
今回ご入庫いただいたのは、滋賀県内からお越しの MINIクラブマン(F54) クーパーSD 前期モデル(2016年式) です。
お客様からのご相談内容は「ブレーキライトの球切れ警告が出ている」とのことでした。
通常、この警告が点灯すると電球の球切れを疑うケースが多いのですが、実際に点検を進めてみると単純な電球切れではなく、バンパーテールライト側に不具合が発生していました。


ブレーキライトの警告灯は、ドライバーにとって重大なトラブルを防ぐための大切なシステムですが、その表示が「必ずしも電球の断線によるものではない」という点は意外と知られていません。
F54の場合、電球式が採用されている部分もあり、その構造上、発熱や経年劣化によって接点不良が起こることがあります。今回の事例もまさにそのケースでした。
ライコウでは、単に警告灯が点灯しているからといって電球交換だけで済ませるのではなく、原因を丁寧に追究してから最適な修理を行うことを徹底しています。
バンパーテールライトの接点不良を特定し、純正新品へ交換
点検を進めていくと、ブレーキライトの電球自体には問題がなく、 バンパーテールライト内部のバルブホルダー接触部に焼けによる接点不良 が確認されました。
これは電球が点灯する際の発熱が原因となり、長期間使用しているうちに金属部分が変色・焼損して接触が甘くなってしまうことがあります。
接点不良は単なる点灯不良にとどまらず、接触が不安定なまま使用を続けると電装系への影響や発熱によるさらなる故障を引き起こす可能性があります。
そのため、今回のようなケースではバルブホルダーだけでなく、アッセンブリーごと交換することが安全で確実な修理方法となります。
交換には MINI純正新品のバンパーテールライト を採用しました。
純正部品を使用することで、本来設計された光量や配光が正しく確保でき、長期的な安心感にもつながります。
交換後はISTA(BMW/MINI専用診断機)を用いてエラーチェックを行い、警告が消去されていることを確認して作業完了です。

「球切れ警告=電球交換」と思い込んでしまうと、根本原因を見逃してしまうことがあります。
ライコウではこうした症状を一つひとつ検証し、最適な修理方法をご提案しています。
ブレーキライト球切れ警告が出た際の注意点と今後の予防策
ブレーキライトの警告灯は、安全に直結する重要なトラブルサインです。
特にMINIクラブマン(F54)の前期モデルのように一部で電球が採用されている場合、電球そのものの断線だけでなく、今回のように 接点不良や焼損による点灯不良 が起こり得ます。
そのため、「警告灯=電球交換で解決」と考えるのは危険です。
安易に球だけ交換しても症状が改善されず、逆に故障箇所を悪化させる可能性もあります。
また、球切れ警告が頻繁に点灯する場合や、点灯したり消えたりするような症状は、接触不良の前兆であることも多いので早めの点検をおすすめします。
さらに、交換後は電球の発熱対策や定期点検が重要です。
純正部品を用いた修理・交換の両方に対応していますので、症状に応じて最適な方法をご提案できます。



ブレーキライトは後続車にとって最も重要な安全信号です。
確実に点灯している状態を維持するため、違和感を覚えた際には早めの診断と修理が安心につながります。